- MSA-512スプレーガン取扱説明書 [ Japanese ]
使用上の注意事項
1. ご使用の前に必ず本取扱説明書をよくお読みの上、正しくお使いください。
2. 取扱説明書は大切に保管して下さい。
3. 改善・改良・安全上等により、使用部品の変更を生じ、イラストの一部が製品と異なる場合がありますので
ご了承ください。
4. 誤操作およびメインテナンスが適切でないと危険が生じますので、使用者は塗装作業を行う為の適切な
教育を受けてください。
安全に関する予備知識
本取扱説明書は、使用される方の安全と機器の故障を防止するため、次の3段階の言葉で表現されてい
ますので、特別な注意をはらってください。
警告 重度のケガや、人命に係わる原因となるような重要な内容。
注意 機器の損傷を防ぐための重要な内容。
注記 注意しなければならない内容。
警告
1) 可燃性蒸気は、火災と爆発の危険があります。広く換気の良い場所でスプレーしてください。
2) 毒性のある蒸気や液体は人体に有害です。防護機具の着用を義務付けてください。
3) 塗装エリア内でたばこを吸わないでください。火災・爆発の危険があります。
4) 塗装エリア内のすべての物体は静電気が放電し火災の危険がありますので必ず接地してください。
5) 洗浄に使用する溶剤は引火点が使用される塗料と同等かそれ以上のものをご使用ください。一般的な洗
浄に使用する溶剤は火災の危険がありますので、引火点が37.8℃以上のものをご使用ください。
6) 圧縮空気がかかった部品は、人体を傷つける危険があります。エアホースを接続する時は、スパナを使い
確実に漏れのないように締め付けてください。締め付けが緩いとホースが外れ、人体,被塗物および周辺
機器に被害を及ぼす事があります。
7) 圧力のかかった液体は目を傷つける危険があります。保護めがねを着用し、スプレーガンを人体に向けな
いでください。
8) 圧縮空気とばねの力のかかった部品を交換する時は人体を傷つける危険があります。スプレーガンの塗料
を抜いて洗浄し、次いでガンのエアを抜き、エア継手及び塗料継手をはずした後、ガンを平らな場所に置
き、部品の交換をしてください。スプレーガンの修理をする時は保護めがねを着用してください。
MSA-512
スプレーガン取扱説明書
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概 要
MSAガンは、JGAガンの後継モデルとして軽量化を計った本格的な中型ハンドスプレーガンです。ガンボデ
ィーは、JGAガンと同じアルミ鋳造モデルを使用しており優れた耐久性と高バランスを実現させています。
MSAガンは、圧送式・吸上式・重力式の3種類を揃え、いろいろな用途に使用出来るようになっており又、塗
料流通部もステンレス化されております。
MSAスプレーガンは、最高の微粒化と定評のあるJGAガンのエアキャップに最新のエアキャップを加え、豊
富なバリエーションの中からお客様のニーズに合った形でガンを選定できます。フルイドチップ・ニードルは、オ
プションで窒化鋼,タングステンカーバイト製も取り揃えておりますので、別途お問い合わせ下さい。
注意
MSAガンは、ほとんどの一般塗料に使用する事が出来ますが、著しく腐食性の強いものや、磨耗性の強い
塗料に使用出来るように設計されておりません。もし、このような塗料を使用される場合は、徹底的な洗浄を頻繁
に行わなくてはなりません。又、部品交換の頻度が多くなる事も覚悟しなければなりません。
ご使用になる塗料に疑問がある場合は、販売店にご相談くださるようお薦めします。
型 式
ガン型式の表し方
(例) MSA-512-186-FX
仕 様
最大エア圧力 0.69MPa(7.0kgf/c㎡)
最大塗料圧力 1.72MPa(17.5kgf/c㎡)
重 量 523g
エア入口ネジ G1/4
塗料入口ネジ G3/8 (G1/4はオプション)
チータバルブ Assy 吸上式に標準装備(圧送式はオプション)
フルイドチップサイズ(表2参照)
G :口径0.7mm
FX :口径1.1mm
FV :口径1.4mm
FF :口径1.4mm
FW :口径1.6mm
EE :口径1.8mm
EX :口径1.8mm
E :口径1.8mm
D :口径2.2mm
AC :口径2.8mm
エアキャップ番号
(表2参照)
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部品リスト
表.1
項番 部 品 番 号 部 品 名 称 数量 備考
1 MSG-368 リテーニングリング 1
2 表 2 参照 エアキャップ 1
3 表 2 参照 エアキャップ(リテーニングリング付) 1
4 表 2 参照 フルイドチップ 1
6 GTI-425-K バッフル 1
7 JGS-72-K10 ガスケット(10 ヶ入) 2
8 JGA-17 ガンボディブッシング 1
9 表 2 参照 ニードル 1
10 GTI-409-K5 スプリング(5 ヶ入) 1
11 MSG-16 アジャストスクリュー 1
14 MSG-498B パターンバルブASSY 1
17 GTI-410J エアバルブASSY 1
18 JGV-463 ニードルパッキン(2 ピース) 1
19 34411-122-K3 ニードルパッキンナット(3 ヶ入) 1
20 JGS-108-1 トリガー 1
21 JGX-46-K10 サークリップ(10 ヶ入) 1
22 JGX-45-K5 ベアリングスタッド(5 ヶ入) 1
24 JGA-132 プラグ(圧送式) 1
25 MSG-21 エアコネクタ 1
26 MSG-22 塗料ニップル G3/8 1
MSG-11-1/4 塗料ニップル G1/4 1 (オプション)
31 GTI-415 チータバルブASSY(吸上式) 1
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表.2-1/2 吸上式ガンのエアキャップ,フルイドチップ,ニードルの組合せ
参考
キャップ 部品番号 口径 フルイドチップ
№ (mm) 刻印
1.4 AV-1915-FV
186 AV-1239-186 1.6 AV-1915-FW
1.8 AV-1915-EX
43 31767-43 1.4 AV-1915-FF
1.8 AV-1915-EXJGA-4046-EX
JGA-4046-FV
JGA-4046-FW
JGA-4046-EX
JGA-4046-FF
ラップドセット(フルイドチップ&ニードル)エアキャップ
部品番号
表.2―2/2 圧送式ガンのエアキャップ,フルイドチップ,ニードルの組合せ
ニードル(ノズル刻印)
キャップ 部品番号 部品番号 ノズル刻印 口径 部品番号
№ (参考) (mm)
62* MB―4039―62 2.8 (AV―1915―AC)
64* MB―4039―64 AV―651―D AV―4915―D 2.2 JGA―421―DEX
67* MB―4039―67 AV―651―E AV―4915―E 1.8 JGA―421―E
AV―651―G AV―4915―G 0.7 JGA―421―G
704 AV―1239―704 AV―651―FX AV―4915―FX 1.1 JGA―421―FZ
AV―651―FF AV―4915―FF 1.4 JGA―421―FZ
AV―651―E AV―4915―E 1.8 JGA―421―E
AV―651―G AV―4915―G 0.7 JGA―421―G
705 AV―1239―705 AV―651―FX AV―4915―FX 1.1 JGA―421―FZ
AV―651―FF AV―4915―FF 1.4 JGA―421―FZ
765 AV―1239―765 AV―651―FX AV―4915―FX 1.1 JGA―421―FZ
777 31767―777 AV―651―FF AV―4915―FF 1.4 JGA―421―FZ
797 AV―1239―797 AV―651―E AV―4915―E 1.8 JGA―421―E
799 AV―1239―799 AV―651―FX AV―4915―FX 1.1 JGA―421―FZ
AV―651―FF AV―4915―FF 1.4 JGA―421―FZ
フルイドチップ(フルイドチップ&ニードルのラップドセット)エアキャップ
(JGA-4046-AC)
・*印はリング付エアキャップです。これ以外のエアキャップには MSG-368 リテーニングリングが必要です。
・フルイドチップ AV-651(ノズル刻印 AV-4915)タイプは、ソフトシート付です。
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表.3-1/2 吸上式ガンのエアキャップ別のエア消費量は以下の通りです。
エアキャップ
の 種 類
ガン元エア圧
(kgf/cm2)
0.21MPa
(2.1)
0.27MPa
(2.8)
0.34MPa
(3.5)
0.41MPa
(4.2)
0.48MPa
(4.9)
186
エア消費量
l/min
――― 274 336 387 ―――
43 240 291 342 ――― ―――
表.3―1/2 圧送式ガンのエアキャップ別のエア消費量は以下の通りです。
エアキャップ
の 種 類
キャップ圧
(kgf/cm2)
0.21MPa
(2.1)
0.27MPa
(2.8)
0.34MPa
(3.5)
0.41MPa
(4.2)
0.48MPa
(4.9)
62*
エア消費量
l/min
302 367 440 ――― ―――
64* 314 386 459 ――― ―――
67* ――― ――― 462 532 608
704 283 347 414 ――― ―――
705 258 344 ――― ――― ―――
765 ――― ――― 412 540
777 ――― ――― 487 577 636
797 ――― ――― 493 580 664
799 ――― ――― 493 580 664
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取付・操作
注記
スプレーガンに供給するエアは、水分・油分・固形物を除去した清浄エアでなければなりません。ミストセパレ
ータやエアトランスフォーマを出来るだけガンの近くに設置してください。
ガンに接続するエアホースは、その長さに応じ、充分な内径のものを選ばなければなりません。一般的な目安
として、推奨するエアホースの長さを上げておきます。
塗料ホース 長さ 10m位まで 内径3/8 インチ ( 9.5mm)
長さ 10~30m 内径1/2 インチ (12.7mm)
エアホース 長さ 10m位まで 内径5/16インチ ( 8.0mm)
長さ 10~60m 内径1/2 インチ (12.7mm)
注意
新しいガンを使い始める前にニードルパッキン(18)を調節してください。パッキンナット(19)を少しづつ締め
込み、ニードル(9)の戻りが悪くなるところから少しだけパッキンナットをゆるめ、ニードルがスムースに動くように
調節してください。
エア圧の設定は、オーバースプレーを少なくするため、必要な範囲で出来るだけ低く押さえるようおすすめし
ます。また均一な仕上がりを得るため、スプレーガンは常に塗面に垂直に保持し、吹付け距離は 150~200mm
位でお使い下さい。
圧送ガンは、アジャストスクリュー(11)で吐出量を絞らず、ニードル(9)を全開の状態にしておき、塗料の供給
側で吐出量調整すれば、フルイドチップ(4)とニードル(9)の磨耗を最小限にとどめることができます。
塗料は 60~90 メッシュのフィルターでろ過して、ご使用ください。
保 守
ガンは最良な状態で使用できるよう毎日清掃と潤滑を実施してください。
注記
塗料カップ内に塗料や溶剤を入れたまま、ガンを放置しないでください。
スプレーガンは、使用後必ずきれいな溶剤で洗浄し、塗料ホース内,カップ内を空にしておいてください。
塗料通路の洗浄は、余分な塗料を取り除いたあと適切な溶剤を通し、残留塗料をきれいに洗い流してくださ
い。圧送式で、ガン内部と塗料ホース内の塗料を加圧タンクへブローバックする場合は、次の手順にしたがって
ください。
加圧タンクの圧力を抜き、タンクの蓋を少し開けておき、ガンのキャップを押さえているリテーニングリング(1)
を1回転ゆるめ、ウエスでガン先端を押さえ、トリガー(20)を引けば、霧化エアが塗料ホース内に逆流し、ホース
内の塗料がタンク内に押し戻されます。
注意
ガンボディの汚れは、溶剤を浸したウエスで拭くだけにし、ガンを丸ごと溶剤に浸さないよう注意してください。ガ
ンを溶剤に浸すと、潤滑性を損なうばかりでなく、ガン内部のエア通路内に固形物が入りこみ、塗装上のトラブ
ルにつながります。
注意
エアキャップは、外して溶剤につけておき、ブラシで汚れを落としてください。穴が詰まっている場合は、つま
ようじで清掃するようにし、決して針金等硬い物を使用しないでください。エアキャップは、わずかな傷でもパター
ンを乱す原因となります。
注記
プラスチック製の部品は、長時間溶剤の中に浸けないでください。
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注意 注油について
ガンの幾つかの場所には注油が必要です。指示されている注油箇所以外には注油しないでください。
次の箇所には、毎日1適スプレーガンオイルSSL-10を滴下してください。
ベアリングスタッド(22),エアバルブ Assy(17)のバルブ本体に出入りするエアバルブステム部及び、ニード
ル(9)がパッキンナット(19)内に出入りする部分は、定期的に注油してください。
エアキャップ(2,3)を取り付ける時は、リテーニグリング(1)とバッフル(6)のネジ部に異物がつかないように注
意し、スプレーガンオイルSSL-10を1適つけてください。
ニードルスプリング(10)とエアバルブスプリング(17 内)にはグリス(非シリコン系のもの)を薄く塗ってください。
グリスのつけ過ぎでエア通路がつまらないように注意してください。
毎日下図の個所に注油してください。注油油はスプレーガンオイルSSL-10をお薦めします。
A.トリガーベアリングスタッド
B.ニードルパッキン
C.パターンバルブネジ部
アジャストスクリューネジ部
D.リテーニングリング
E.エアバルブステム
部品の交換
フルイドチップ(4),ニードル(9)のいずれかの交換が必要になった場合は、どちらか一方悪くなった側の部
品交換ですむ場合も有ります。
注意
ニードル(9)の先端は、とがっていて危険ですから触れないよう注意してください。
フルイドチップ(4)を取り外す場合は、必ずアジャストスクリュー(11)とニードルスプリング(10)を取り外し、ニ
ードル(9)は、引き抜くか、少し後退させた状態にしてください。パターンバルブ Assy(14)も一杯に下がった状
態(反時計まわりに一杯にまわしておく)にしてください。工具は必ず1/2インチのメガネレンチ,ボックスレンチま
たはデビレンチWR-103のいずれかを使い、オープンエンドスパナやモンキーレンチを使用しないでくださ
い。
フルイドチップの締め付けトルク24~27N・m。
塗料入口ニップル(26),エア入口ニップル(25)の交換は、ロックタイト242等を着け締め込んで下さい。締
め付けトルク 19~21N・m。
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サービスチェック
現 象 原 因 (対 策)
○ パターンの偏り エアキャップ(2,3)。または、フルイドチップ(4)のつまり
○ パターンのまん中が
厚くなる
1. 塗料が出過ぎる
2. 塗料粘度が高すぎる
○ パターンが中央で割
れる
塗料の出方が十分でない(霧化エア圧を下げるか塗料の量を増加させ
る)。
○ スプレーの息づき,
脈動
1. 塗料が不足している。
2. 吸上式の場合カップを傾けすぎている。
3. 塗料通路,ホースのつまり。
4. カップまたは塗料ホース継手のゆるみ。または、ホースの破れ。
5. フルイドチップ(4)のゆるみ。または、シート面の損傷。
6. 吸上式で吹くには粘度が高すぎる。
7. ニードルパッキン(18)の固着,摩耗。または、パッキンナット(19)のゆるみ。
○ パターンが広がらな
い
1. ガンの組付け不良。
2. フルイドチップ(4)のつまり。
○塗料が出ない 1. ガンにエアが来ていない。
2. エアキャップ(2,3)が不適切(吸上式の場合)。
3. アジャストスクリュー(11)が十分開いていない。
4. 吸上式で吹くには粘度が高すぎる。
○ パッキンナット(19)
から塗料が洩れる
1. パッキンナット(19)のゆるみ。
2. パッキン(18)の固着。または、摩耗。
○ フルイドチップ(4)
から塗料が滴り落ちる
1. パッキン(18)の固着。(注油)
2. ニードル(9)の作動不良。(注油)
3. パッキンナット(19)の締めすぎ。
4. アジャストスクリュー(11)がゆるすぎる。
5. フルイドチップ(4)かニードル(9)のどちらかが不良。
アクセサリー
KR-470-1 吸上カップ 容量 700cc
TLC-555 ドリップフリー内面フッ素吸上カップ 1L
KB-555 リモート圧送カップ 2L
WR-103 デビレンチ
SSL-10 スプレーガンオイル (6cc)
42884-214-K5 クリーニングブラシ (5 本入り)
HAV-500 エア調整バルブ
HAV-501-B ゲージ付きエア調整バルブ。
HARG-510 エアレギュレータ。
2017.05-MSA-512-J15
使用上の注意事項
安全に関する予備知識
警告
概 要
注意
型 式
ガン型式の表し方
仕 様
表.2-1/2 吸上式ガンのエアキャップ,フルイドチップ,ニードルの組合せ
表.2―2/2 圧送式ガンのエアキャップ,フルイドチップ,ニードルの組合せ
・*印はリング付エアキャップです。これ以外のエアキャップにはMSG-368リテーニングリングが必要です。
・フルイドチップAV-651(ノズル刻印AV-4915)タイプは、ソフトシート付です。