- 2019/ 電動ポンプE2-30/40取扱説明書 [ Japanese ]
■107075 (E2-30)
■107095 (E2-40)
目次
安全注意事項 ..................................................................................................................................... 2
1. 概 要 ............................................................................................................................................. 5
1.1 概要 ........................................................................................................................................ 5
1.2 動作原理 ................................................................................................................................. 6
1.3 仕 様 ....................................................................................................................................... 7
1.4 外形寸法 ................................................................................................................................. 8
2. 設 置 ............................................................................................................................................. 9
2.1 設置手順の概要 ....................................................................................................................... 9
2.2 電気部品の設置 ....................................................................................................................... 9
■ 電動モータ .............................................................................................................................. 9
■インバータ ............................................................................................................................. 10
■設置 ....................................................................................................................................... 10
■システム構築上の注意点 ....................................................................................................... 10
3. 操 作 ........................................................................................................................................... 11
3.1 システムの操作 ..................................................................................................................... 11
4. 部 品 .......................................................................................................................................... 12
4.1 パーツリスト/図面 .............................................................................................................. 12
5. 保守概要 ..................................................................................................................................... 28
6. 動作確認と注油 .......................................................................................................................... 32
7. スペアパーツ .............................................................................................................................. 33
8. アクセサリー .............................................................................................................................. 34
E2-30 & E2-40
電動ポンプ 取扱説明書
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製品の説明
この機器は、溶剤系および水系塗料用ポンプとして最適な構造となっています。
製造元:
Carlisle Fluid Technologies UK Ltd,
Ringwood Road, Bournemouth, BH11 9LH. UK
安全注意事項
実際にこの装置を使う前に、以下の説明および安全上の注意事項をよく読み、遵守してください
この製品は高度な技術水準に基づいて組み立てられており、高い信頼性を誇ります。しかし、充分な訓練を
受けていない作業員が不適切な操作をしたり、本来の目的以外に使ったりすると、事故につながる恐れがあ
ります。
使用国・地域における、安全な運用や事故防止に関する法令や規制は常に遵守してください。
本製品の据え付け、運用、点検修理、洗浄に当たっては、国際法規、使用国・地域における法令や規制、使
用企業の内規を遵守しなければなりません。
本製品の運用責任者は、この操作マニュアルを熟読し、内容をすべて把握、遵守しお使いください。
操作マニュアルの指示に従わなかった結果、何らかの損害が発生しても、Binks PCE は責任を負いません。
なお、この操作マニュアルの内容(取り扱い規則、図面などを含む)の一部または全部を、商用目的で複製、
配布、使用するためには、Binks PCE の許可が必要です。
技術的な改良のため、図面や仕様の記載を予告なく変更することがあります。
据付、運転、保守・点検の前に必ずこの取扱説明書と付属書類をすべて熟読し、正しくご使用ください。機器
の知識、安全の情報そして注意事項のすべてについて熟読してからご使用ください。
この表示を無視して、誤った取扱をすると、死亡や重傷など損害を負う可能性が想定される内
容を示しています。
この表示を無視して、誤った取扱をすると、中程度の傷害や軽傷など損害を負う可能性が想定
される内容および物的損害の発生が想定される内容を示しています。
なお、注意に記載した事項でも、状況によっては重大な結果に結びつく可能性があります。安全に関する重要
な事項を記載していますので必ず守ってください。
運搬・据付けに関する注意
⚫ 製品の重量に応じて、正しい方法で運搬してください。けがの原因になります。
⚫ 制限以上の多段積みはしないでください。
⚫ 据付けは、重量に耐える所に、取扱説明書に従って取付けてください。
⚫ 損傷、部品が欠けている場合は運転をしないでください。
⚫ 製品の上に乗ったり、重いものを乗せないでください。
⚫ 下記の環境条件でご使用ください
周囲温度
− 10 ℃〜+50 ℃(凍結のないこと)
(全閉鎖構造仕様のアタッチメント使用の時は− 10℃〜+40 ℃)
周囲湿度 90% RH 以下(結露のないこと)
保存温度 *− 20 ℃〜+65 ℃
雰囲気 屋内、腐食性ガス・引火性ガス・オイル・ミスト・塵埃のないこと。
標高・振動 海抜 1000 m 以下・5.9 m/S2 {0.6 G}以下 (JIS C 0911 準拠)
*輸送時などの短時間に適用できる温度です。
高圧/静電気に関する注意
機器の取扱いは、使い方が適切でないと死傷事故につながる恐れがあります高圧。据え付けや保守は、充分な
訓練を受けた作業員が実施してください。
1. 高圧機器を使う作業の際は、ポンプ、液圧装置、圧縮エアモータを充分に離してください。
2. システムから受ける圧力を緩和する措置が必要です。圧力がシステム内に閉じ込められている可能性があるので、
残存圧力がないか、システム全体を点検してください。高圧機器を停止の際は内部残圧を抜くこと。
3. 付属品を取り外す際は特に注意が必要です。
4. ホースに裂け目が見つかった場合は直ちに交換してください。
5. 漏れが見つかっても、指でふさいだり、粘着テープなどで応急措置をして使ったりはしないでください。
さらに、静電気の発生を防ぐため、運転に先立ち、適切に接地されているか確認してください。
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機器の操作に関する注意
機器の使い方を誤ると、破裂や動作異常により死傷事故につながる恐れがあります。
● 訓練を受けた専門技術者以外には使わせないでください。
● 操作マニュアル、機器に取り付けられたタグやラベルをよく読んでください。
● 本来の目的以外には使わないでください。
● 改造はせず、部品や付属品は Binks の純正品を使ってください。
● 定期点検を実施し、劣化、破損した部品は直ちに交換してください。
● 最大動作圧力(本体に表示、または技術データとして記載)を超えて運用しないでください。
● 輸送する塗料や溶剤が直接接触する部品は、その性質に応じたものを選んでください(各操作マニュアルの
技術データを参照)。また、溶剤の製造元が公表している注意事項にも従う必要があります。
● ホースは、人その他が通行する区画を避け、とがったものや可動部品、熱源から離して敷設してください。82℃以
上あるいは− 40℃以下にならないようにしてください。
● 機器を操作する際は耳栓をはめて行ってください。
● 加圧した状態のままで機器を持ち上げないでください。
● 火気や電気の取り扱いに関する、使用国・地域の規制に従ってください。
引火、爆発、電気ショックに関する注意
接地や換気が不充分であったり、裸火や火花放電にさらされる状態においたりすると、引火、爆発、電気
ショックの危険があります。
この操作マニュアルに従って設置、使用する場合、電動ポンプは危険地域で使用する際は属する区画で使
うようお勧めします(ATEX Category 2)。
⚫ 電気機器の据え付け、操作、保守修理は、必要な訓練を受けた作業員が、この操作マニュアルの内容を完全把握し
た上で実施してください。
⚫ 本製品その他、スプレー区画内にある電導性の機器や部品は、確実に接地してください。
⚫ モータ回転中はカバーを外さないでください。
⚫ 使用中に静電気放電が見られたり、電気ショックを感じたりした場合は、直ちに使用を中止し、問題を取り除くま
では決して使わないでください。
⚫ 充分に換気を行い、塗料や溶剤から出る引火性気体が滞留しないようにしてください。
⚫ ポンプの周囲に、溶剤、布切れ、ガソリンなどのごみを残したままにしないでください。
⚫ ポンプ周辺の機器はすべて、絶縁した状態にしてください。
⚫ 裸火、種火の類は使用しないでください。
⚫ 運用中や、運転を終えてからも引火性気体が残っている間は、電源のスイッチをオン/オフしないでくだい。
高温に関する注意
⚫ 電気モータはかなりの高温になり、その熱が周囲の機器にも伝わります。火傷を防ぐため、回転中のモータには触
らないでください。
⚫ 保守点検は充分に温度が下がってから実施してください。
⚫ 引火性物質やごみを機器のそばに置いたままにしないでください。
加圧した状態の機器に関する注意
ガン/バルブからばかりでなく、裂け目が生じたホースや破裂した部品からも液体が噴出し、目に入った
り皮膚に触れたりする恐れがあります。
⚫ ガン/バルブの先を人に向けないでください。
⚫ 裂け目があっても、指その他の体の一部、手袋や布切れなどで塞ごうとしないでください。
⚫ スプレー/吐出を停止する、機器を洗浄/点検/修理するなど、圧力を下げる必要がある場合は、内部残圧を完全
に抜いてください。
⚫ ホース等の結合箇所がしっかり締めつけられているか、運転前に点検してください。
⚫ ホースやチューブおよびその結合箇所は定期点検し、裂け目や破損、緩みがある場合は直ちに交換してください。
可動部品に関する注意
カム、駆動機構などの可動部品により、指を挟まれたり切断されたりする危険があります。
● 可動部品の周囲を整頓してからポンプを作動してください。
● 動作中は駆動部のカバーを外さないでください。
ポンプ周辺の機器はすべて、絶縁した状態にしてください。
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安全上の注意事項
本パーツリストにおいては、警告、注意、注意事項という表記は、下記のように重要な安全情報を強調する
のに使用されています。
警告 注意 注意事項(注記)
重傷、死亡事故または重大な器物破
壊を招く危険な行為または安全でな
い行為を示します。
軽傷、製品または器物破壊を招く危険
な行為または安全でない行為を示しま
す。
設置、操作または保守に関する重要
な情報を示します。
警告
取扱説明書をお読みください
塗布装置を操作する前に、取扱説明書に記
載されている安全、操作および保守に関す
る全ての情報をお読みいただき、理解して
おいてください。
安全メガネ着用
サイドシールド付きの安全メガネを着用し
ないと、眼の負傷または失明を招く可能性
があります。
保守中は全ての電源、接続を切断、減
圧、ロックする
装置の保守を行う前に、全ての電源、接続
を切断してロックしておかないと、重傷や
死亡事故を招く可能性があります。
操作員の訓練
塗布装置の全ての作業者は、操作をする前
に訓練を受ける必要があります。
装置の誤用による危険
装置の使い方を誤ると、装置の破損、誤作
動または予期せぬ作動が発生し、重傷につ
ながる危険性があります。
装置保護具の適切な場所への設置
安全装置が正しく設置されていない場合は、
装置を操作しないでください。
発射物の危険性
高圧で放出される塗料やガス、または飛ん
でくる破片によって負傷する場合がありま
す。
指を挟む危険性
稼動部に指を挟まれると、押しつぶされた
り、切断する可能性があります。全ての稼
動部には指を挟む危険性があります。
製品は電磁波を放ちます。
一部のペースメーカーと干渉する可能性が
ある電磁波を発します。
自動装置
自動装置は、なんの警告もなく突然起動す
る場合があります。
毎日、装置を点検をする
部品が摩耗したり、破損した部品がないか、
機器を点検してください。点検がない機器
の操作はしないでください。
設備を変更しない
機器の製造業者が、承認しない製品の改造
はしないでください。
緊急時の装置の停止方法と、遮断箇所
について把握しておくようにしてくだ
さい。
減圧手順
必ず、装置の取扱説明書に記載された減圧
手順を守ってください。
騒音の危険性
大音量が人的損傷を引き起こす場合があり
ます。本装置を使用する場合は、聴覚保護
具を使用してください。
高圧力対策
高圧力は重傷を招く原因となる場合があります。
保守を行う前には、全ての圧力を減圧してくださ
い。スプレーガンからの吹きつけや、ホースから
の液漏れ、破損した部品によって人体に塗料を噴
出してしまうと、重傷を招く可能性があります。
静電気
機器は適切な接地をして、静電気を放電し
てください。不適切な接地や火花は、火災、
感電、爆発を引き起こし、重大な人身事故
になることがあります。
PROP65 警告
この製品には、米国カルフォル二アの検証
で、出産障害等を引き起こす可能性がある
物質が含まれています。
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1. 概 要
1.1 概要
E2-30 ポンプは、標準の耐圧防爆4極交流モータ
を使用してフルイドセクションを駆動し、塗料、溶
剤、その他の適切な素材をポンピングします。
最適な運転性能を低価格で実現するために、ユニッ
トは従来の電気ハードウェアを組み合わせています。
運転コストは、圧縮エア駆動モデルよりもはるかに
低く抑えられています。
モデル E2-30 電動ポンプは、カムとカムフォロワ
にスライドキャリッジユニットを組み合わせること
で往復駆動を実現しています。
各ストロークの推力が均等で、さらに専用カムプロ
ファイルを用いることにより、液圧力の変動が最小
限に抑えられます。
作動回転数は、交流周波数インバータにより
20〜80 Hz の範囲で無段階に調整することが
できます。
本機器は日本の厚生労働省防爆検定合格品です。
特許取得済み
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1.2 動作原理
アッセンブリの構成:
• 電動モータ× 1
• インラインギアボックス × 1
• ドライブシャフト/カムアッセンブリ × 1
• カムフォロワ/キャリッジアッセンブリ × 2
• フルイドピストン × 2
• 塗料圧室 × 2
• 塗料入口マニホールド × 1
• 塗料出口マニホールド × 1
• 支持台× 2
交流誘導モータは、機械式ギアボックスを介してフルイドセクションを駆動します。
モータの回転数を制御する 交流周波数インバータは、モータの定格範囲である 20〜80 Hz の範囲で
周波数を調整することができます。回転数の調整は、手動操作または PLC アナログ出力による
インバータ周波数出力の制御により行われます。モータの周波数は、塗料出力に直接比例します
(1.3 仕様参照)。
ギアボックスはドライブシャフトに直結されており、ドライブシャフトにはカムが取り付けられてい
ます。
このカムが回転すると、2 個の対向式容積型ピストンのひとつがコネクティングロッドとカムフォロ
ワ/キャリッジアッセンブリによって押され、圧縮ストロークを生み出します。
同時に、もう片方のピストンは反対側のカムフォロワ/キャリッジアッセンブリによって引かれ、吸
入ストロークを生み出します。
2 個のキャリッジアッセンブリは、それぞれ 4 個の圧縮スプリングによって保持されているので、
カムフォロワベアリングとカムは常に密着しています。
これらの動作が行われる間、ボールチェックが塗料圧室の吸入量と吐出量を制御します。
ピストンアッセンブリは、入口ボールを一体化したコンパクトな設計を特徴としています。
出口ボールチェックにはスプリングが使われ、切替時の圧力低下を最小限に抑えます。
ベローズは、入口室の内部でコネクティングロッド上の塗料の気密を保ちます。
また、ピストンリップシールは、塗料圧室内のポンプの塗料圧を維持します。
メインピストンシールが摩耗すると塗料がここから漏れ始め、入口室内に浸入します。
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1.3 仕 様
仕 様
ポンプ定格ストローク 50 mm
E2-30 最大塗料圧
E2-40 最大塗料圧
2.1 MPa
1.6 MPa
E2-30 定格流量/サイクル
E2-40 定格流量/サイクル
0.75 L
1.00 L
E2-30 塗料吐出量 @ 20 Hz (10 サイクル / min)
E2-40 塗料吐出量 @ 20 Hz (10 サイクル / min)
7.5 L / min
10 L / min
E2-30 塗料吐出量 @ 80 Hz (40 サイクル / min)
E2-40 塗料吐出量 @ 80 Hz (40 サイクル/ min)
30.0 L / min
40.0 L / min
塗料入口/出口接続 1-1/2 ㌅ サニタリータイプ
最大ポンプ入力圧
0.2 MPa (30 psi)
サクション部に逆流防止弁(チェック弁
付パイプなど)を取り付ける際は、圧力
を逃がす機器(リリーフ弁など)の追加
をご検討ください。吸い込み圧力が
0.2MPa 以上になるとベローズに問題が
発生する恐れがあります。
ギア比 54.61 : 1
ギアボックスオイル品質(EP ISO VG 220 鉱物オイル) 3.70 L
交流誘導モータ - 日本仕様
1.5 kW 4 極 1400 RPM 90L
400/200V 3PH 1.5 kW @ 50/60Hz
耐圧防爆モータ
定格 20〜80 Hz
ポンプ総重量(モータ含む) 250 kg
注記:
*「スマートモード」(閉ループ圧力モード)で使用するときの圧力
・ オープンループフローモードで使用する場合、最大使用圧力を 0.2 MPa [29 psi]低減
(例)E2-40 ポンプを 24 時間 365 日稼働させるための最大設定圧力 1.4 MPa
*モーター電圧については、代理店又はビンクス担当にご相談下さい。
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1.4 外形寸法
M6ポンプ用アース線取り付けネジ:
ポンプフレームはポンプに静電気が確実に
逃げるようなアース線を取り付けること。
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2. 設 置
2.1 設置手順の概要
E2-30 および E2-40 ポンプユニットは、有機溶剤危険物第一種危険区域への設置用に設計されてい
ます。
電気配線を行う場合は、危険区域への設置に関する法規制に従ってください。
ローカル制御ボックス(Local Control Box)は、現場においてユニットの作動/停止を制御し、
配電盤の役目も果たすため、できるだけポンプの近くに設置することをお勧めします。
メインのポンプ制御盤は、必ず電気的に安全な区域に設置してください。
圧力スイッチ(および/または圧力調整バルブ)は出口マニホールドポートに接続し、塗料フィルタ
ーの詰まりなどでシステムに過剰な圧力が加わった場合にポンプを停止(または塗料圧を解放)
するように設定してください。
これは、ポンプ機構を過負荷から保護するために必要です。圧力スイッチと圧力センサーを設置する
ためのアダプターが用意されています(付属機具類を参照)。
スイッチは、必要な最大圧よりも 0.1 MPa (14.5 psi)高く設定することをお勧めします。
圧力スイッチの最大圧は、それぞれ 1.9 MPa(275 psi)と 1.4 MPa(203 psi)に設定してください。
ポンプの使用を開始する前に、圧力スイッチを装着して正常に機能することを必ず確認してください。
これを怠ると、ポンプの保証が無効になります。
圧力スイッチは、ポンプ同様危険域内に設置するために、本質安全のものをご使用ください。
また、作動中のモータを停止し、反応時間を最小にできる所に設置してください。
2.2 電気部品の設置
■電動モータ
モータはカムが時計回りになるように結線してください。
危険地域で使用される電気モータは、爆発の危険に関する公的な規則に準拠するように特別に設計
されています。
不適切な使用や誤った接続、あるいは小規模であっても改造を施した場合は、信頼性が損なわれます。
危険区域での電気機器の接続と使用に関する作業標準に従ってください。
この種の機器の取り扱いは、これらの作業標準に精通し訓練を受けた人間だけが行ってください。
モータには PTC 温度センサー(サーミスター)が装備されています。
温度が設定値に達したら機器は直ちに抵抗を変えます。すなわち制御パネル内に取り付けられた適切
な装置に接続されており、過熱が発生するとモータを停止させます。
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■インバータ
必要なインバータ設定 値
最大周波数出力 80 Hz
最小周波数出力 20 Hz
加速勾配 5 秒
減速勾配 0.1 秒
モータの定格出力 1.5 kW
モータの定格電流 3.8 A
モータの定格電圧 400/200 V
モータの定格回転数 1440 RPM
モータの定格出力因子 0.81
モータの定格効率 78 %
モータの定格周波数 50/60 Hz
■設置
⚫ 吐出口とサクション口に取り付けるホース。
「例として」
サクション口: 内径 50mm(使用圧力範囲 -0.1〜1 MPa)
吐出口 : 内径 38〜50mm(最高使用圧力範囲 2 MPa)
⚫ メンテナンスおよびモータの冷却のために、ポンプの周りに十分な空間を確保してください。
⚫ ギアボックス上部のオイルプラグが正しい通気プラグに交換されていることを確認します。
ベントプラグは、ギアボックスに取り付けられたバッグに入れられています。
⚫ ギアボックスがオイルで満たされていることを確認します。 (ギアボックスは、工場で正しい
量のオイルで満たされています。)
■システム構築上の注意点
ポンプ自体では吐出圧力の制御はいたしません。制御機器によりポンプの動きは制御されます。
塗料循環システム等でポンプ液体出口から液体圧送ラインのストップバルブまでの間に圧力制御機器
がない場合、ポンプが稼働中間違ってバルブを閉じると、ポンプが破損したりする大事故につながる
ことがあります。ポンプ液体出口と最初のストップバルブの間には必ず適正なリリーフバルブと圧力
スイッチを取り付けてください。システムを安全に稼働させるために必ず守ってください。
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3. 操 作
3.1 システムの操作
操作を始める前に:
• 全ての電気配線と機械的接続が正しく行われていること。
• 全ての必要なインターロックがテストされ、作動可能な状態にあること。
• 吸引ホースの素材がポンピングに適切なものであること。
• 出口の接続部が塞がれておらず、あるいはバルブによって分離されていないこと。
• ギアボックスのオイルレベルを点検し、必要に応じて正しいグレード(保守の項を参照)の
オイルを補充する。ギアボックスベンチレータが取り付けられていることを確認する。
ポンプの回転数を最小周波数の 20 Hz に設定し、ポンプを始動して回路のエア抜きを行います。
漏れがないか点検します。
必要な塗料の量が得られるようにポンプの周期を設定します。次に、必要なシステム塗料圧が得られ
るように背圧調整器を調整します。
スマートモード
リターンラインの背圧調整器は、システムの塗料タンクへ戻される塗料の流量を動的に調整すること
で(塗料使用量の変動に起因する)システムの流量要求の変動に対応し、圧力を設定された値に維持
します。
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4. 部 品
4.1 パーツリスト/図面
■メインポンプ アッセンブリ
【パーツリスト】
Item 部品番号 名 称 数量 備 考
1 193709 E2-30/40 機械駆動部 Assy. 1
2 192669 ギアボックス 1 日本仕様
3 XF-NEV-1.5kW 三菱モータ (1.5 kW) 1 日本仕様
4 163126 M12 六角ナット 4
5 164470 M12 ワッシャ 4
6 165044 M12 スプリングワッシャ 8
7 165960 M12×40 六角穴付きボルト 8
8 194249 E2-30 用フルイドセクション 2
8 192755 E2-40 用フルイドセクション 2
9 194559 カバー 2
10 194901 E2-30 用マニホールド、パイプ Assy. 1
10 194902 E2-40 用マニホールド、パイプ Assy. 1
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■メインポンプアッセンブリ
【図面】
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配管洗浄後の注意点
サーキュレーションシステム等でパイプ洗浄にポンプを使用した場合、洗浄液でピストンシール(81)が膨潤します。
このピストンシールを使用して塗料を送る場合、脈動が発生します。ピストンシールを交換してから塗料圧送を行って頂く
ことを推奨します。
■リリーフバルブ & マニホールドアッセンブリ
【パーツリスト】
Item 部品番号 名 称 数量 備 考
1 104168 E2-30 用 1.5 ㌅リリーフバルブ 1 2.2 MPa
1 104201 E2-40 用 1.5 ㌅リリーフバルブ 1 1.6 MPa
2 192008 1.5 ㌅サニタリーガスケット、PTFE 10
3 192009 1 & 1-1/2 ㌅サニタリークランプ 10
4 193746 1.5 ㌅サニタリーエルボー 1
5 194275 インレットマニホールド 1
6 194276 アウトレットマニホールド 1
7 194591 E2-30 用 1.5 ㌅サニタリーエルボー 1 119 mm
7 194591 E2-40 用 1.5 ㌅サニタリーエルボー 1 119 mm
8 194591 E2-30 用 1.5 ㌅サニタリーエルボー 1 119 mm
8 194594 E2-40 用 1.5 ㌅サニタリーエルボー 1 124 mm
9 194591 E2-30 用 1.5 ㌅サニタリーエルボー 1 119 mm
9 194594 E2-40 用 1.5 ㌅サニタリーエルボー 1 124 mm
➊
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■リリーフバルブ & マニホールドアッセンブリ
【図面】
16/36
■メカニカルアッセンブリ
【パーツリスト】
Item 部品番号 名 称 数量 備考
1 163126 M12 六角ナット 4
2 163161 M8 ロックナット 4
3 164470 M12 ワッシャ 4
4 165100 M16 スプリングワッシャ 10
5 165108 M8 スプリングワッシャ 4
6 165123 M10 スプリングワッシャ 6
7 165371 M16×60 六角ボルト 4
8 165552 M8×20 六角穴付きボルト 8
9 165588 M16×30 六角穴付きボルト 4
10 165663 M8×30 グラブネジ 4
11 165686 M12×50 グラブネジ 4
12 165988 M10×30 六角穴付きボルト 6
13 177020 ガードワッシャ 4
14 177021 M8×20 六角穴付きボルト 4
15 192400 スプリングリテーニングワッシャ 4
16 192441 M16 アイボルト 2
17 192589 カップリング Assy. 1
18 192634 マウンティングフレーム 2
19 192643 ライナーベアリングロッド 2
20 192650 グリスニップル 2
21 192662 グリスホース 2 ❹
22 192668 シャフトクランプ Assy. 2
23 192671 キ― 12×8×40 1
24 192682 キャリッジ Assy. 2
25 192753 E2-30/40 リークホース Assy. 1
26 193102 キャリッジスプリングロッド 2
27 193104 キャリッジスプリング 4
28 193105 スプリングキープ Assy. 4
29 193130 1/8- Ø6 ホースエルボ 2
30 193131 1/4- Ø10 ホースエルボ 2
31 193696 Ø40 シャフトカップリングスペーサー 1
32 194538 メインボディーケース 1
33 194540 スペーサー 4
34 194584 ベルハウジング Assy. 1
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■メカニカルアッセンブリ
【図面】
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■ベルハウジング & シャフトアッセンブリ
【図面 1】
注記:
No.6 は、工具 193119 を使って締めつける。
No.11 は、工具 193121 を使ってハウジングに圧入する。
No.12 は、インナーレースとグリス(502375)を外す。
No.4 は、工具 193120 を使って締めつける。
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■ベルハウジング & シャフトアッセンブリ
【パーツリスト】
Item 部品番号 名 称 数量 備 考
1 163951 M6x16 六角穴付きボルト 6
2 163952 M6x20 六角穴付きボルト 6
3 165087 M6 スプリングワッシャ 12
4 192616 ベアリング キャップ 1
5 192617 ベアリング クランプ 1
6 192639 Ø50xØ110x44.4 ベアリング 1 ➏
7 192640 Ø45xØ100x36 ベアリング 1 ➏
8 192644 Ø58xØ80x8 シール 1 ➏
9 192650 グリス ニップル 1
10 192655 M45 ベアリング ロックナット 1
11 192656 M50 ベアリング ロックナット 1
12 193437 ボトムベアリング ハウジング 1
13 194512 シャフト Assy. 1
14 194539 ベル ハウジング 1
15 192600 CV カム 1
16 192594 トップ シャフト 1
17 192606 ベース シャフト 1
18 165571 M10x70 六角穴付きボルト 10
■ベルハウジング & シャフトアッセンブリ
【図面 2】
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■キャリッジアッセンブリ
【パーツリスト】
Item 部品番号 名 称 数量 備 考
1 192608 LH キャリッジエンド 1
2 192607 キャリッジミドル 1
3 192609 RH キャリッジエンド 1
4 192618 キャリッジアダプタ 1
5 192611 フォロワーガードワッシャー 2 ➍
6 192610 カムフォロワーピン 1
7 192612 フォロワーナットワッシャー 1
8 192641 Ø72 カムフォロワー 1 ➍
9 192642 リニアベアリング 4 ❺
10 192615 リニアベアリングスペーサー 2 ❺
11 192652 Ø47 穴用止め輪 4 ❺
12 165108 M8 スプリングワッシャ 6
13 165553 M8×25 六角穴付きボルト 6
14 165552 M8×20 六角穴付きボルト 2
15 163152 M16 ロックナット 1
16 192649 1/8 グリスニップル 2
17 192661 Ø1×1/8 エルボ継手 1
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■キャリッジアッセンブリ
【図面】
新品のベアリングを装着する場合:
ベアリングの内側からシールが取り外され、
センタスペーサー経由でグリスの供給路が確保
されていることを確認してください。
ボルトは緩んだままにして、
他部品の組立が完了したら
締め付けてください。
い。
ボディに沿って黒い部分が
ブロックの側面にくるよう
にベアリングを向ける。
最終組み立て時に締め付け、ホース接続部が
グリスニップルに向くようにしてください。
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■E2-30フルイドセクション
【パーツリスト】
Item 部品番号 名 称 数量 備 考
1 160513 スプリング 1 ❶❷
2 163921 M6×25 六角付きボルト 4
3 164472 M8×25 六角付きボルト 4
4 165044 M12 スプリングワッシャ 8
5 165087 M6 スプリングワッシャ 4
6 165108 M8 スプリングワッシャ 4
7 165960 M12×40 六角付きボルト 8
8 171788 Ø1-3/8 SUS ボール 1 ❷
9 192505 Ø12.42×1.78 O-リング 2 ❶❷
10 192551 1/4 ㌅ BSP 六角プラグ 2
11 192595 アウトレット チェック 1
12 192596 アウトレット シリンダー 1
13 192597 インレット シリンダー 1
14 192626 アウトレットケージ 1
15 192629 インレットスプリング 受け 1 ❶❷
16 192632 シート 1 ❷
17 194237 ピストンシール 1 ❶❷
18 192647 Ø50.5×2.62 O-リング 1 ❶❷
19 192648 Ø41×1.78 O-リング 1 ❶❷
20 192679 シャフト / ベローズ Assy. 1
21 194243 Ø100 ピストン Assy. 1
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■E2-30フルイドセクション
【図面】
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■E2-40フルイドセクション
【パーツリスト】
Item 部品番号 名 称 数量 備 考
1 160513 スプリング 1 ❶❷
2 163921 M6×25 六角付きボルト 4
3 164472 M8×25 六角付きボルト 4
4 165044 M12 スプリングワッシャ 8
5 165108 M8 スプリングワッシャ 4
6 165960 M12×40 六角付きボルト 8
7 165087 M6 スプリングワッシャ 4
8 171788 Ø1-3/8 SUS ボール 1 ❷
9 192505 Ø12.42×1.78 O-リング 2 ❶❷
10 192551 1/4 ㌅ BSP 六角プラグ 2
11 192595 アウトレット チェック 1
12 192626 アウトレットケージ 1
13 192629 インレットスプリング受け 1 ❶❷
14 192632 シート 1 ❷
15 192647 Ø50.5×2.62 O-リング 1 ❶❷
16 192648 Ø41×1.78 O-リング PTFE 1 ❶❷
17 192679 シャフト / ベローズ Assy 1
18 194244 ピストン Assy. 1
19 192789 アウトレット シリンダー 1
20 192790 インレット シリンダー 1
21 194238 ピストンシール 1 ❶❷
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■E2-40フルイドセクション
【図面】
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■E2-30ピストンアッセンブリ
【パーツリスト】
Item 部品番号 名 称 数量 備 考
1 160513 スプリング 1 ❶❷
2 162805 Ø63.17×2.62 O-リング 1 ❶❷
3 162807 Ø50.52×1.78 O-リング 1 ❶❷
4 162854 Ø82.22×2.62 O-リング 1 ❶❷
5 171784 Ø1-3/4 SUS ボール 1 ❷
6 192629 インレットスプリング受け 1 ❶❷
7 192631 ピストンインレットシート 1 ❷
8 193626 Ø100 フルイドピストン 1
9 193627 ボールケージ 1 ➊
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E2-40 ピストンアッセンブリ
【パーツリスト】
Item 部品番号 名 称 数量 備 考
1 160513 スプリング 1 ❶❷
2 162805 Ø63.17×2.62 O-リング 1 ❶❷
3 162807 Ø50.52×1.78 O-リング 1 ❶❷
4 162854 Ø82.22×2.62 O-リング 1 ❶❷
5 171784 Ø1-3/4 SUS ボール 1 ❷
6 192629 スプリング受け 1 ❶❷
7 192631 ピストンインレットシート 1 ❷
8 193627 ボールケージ 1
9 194112 Ø114 フルイドピストン 1
➊
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シャフト&ベローズアッセンブリパーツリスト
【図面】
Item 部品番号 名 称 数量 備 考
1 192374 リテイニングナット 1
2 192579 ベローズ 1 ❷❸
3 192627 ベローズスペーサー 1
4 192628 シャフトシール 1 ❸
5 192619 ピストンシャフト 1
6 502377 ベローズ組付け工具 1 工具
7 502382 ベローズ組付け栓 1 工具
ベローズ組み付け栓(6)を(グリス
AMGD-010 塗布)ピストンシャフト
にねじ込みます。
ベローズ組み付け工具(7)を使用
し、ベローズ内側にあるでっぱりが
シャフトの溝にくるまでベローズを
圧入します。
ベローズ先端にロックタイト(572)
を薄く塗り、リテイニングナット
(1)を押しながらベローズにねじ込
みます。この時ナットがネジ山に正
しく当たっていることを確認しま
す。ベローズが動かないよう保持
し、対辺1㌅のスパナを使ってナッ
トがベローズのショルダー部に当た
るまでナットを締めつけます。
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5. 保守概要
塗装ポンプ内部の部品の寿命(交換するまでの予想期間)は、次の 3 つの要因に大きく左右されます:
⚫ 塗料ポンプの摩耗性
⚫ ポンプの負荷サイクル
⚫ 塗料ポンプの出力要件
次の 2 つのコンポーネントは、ポンプの他のコンポーネントよりも上記の要因による影響を大きく
受けます:
メインピストンシールおよびカムフォロワ。そのためこれら 2 つのコンポーネントは、推奨スペア
パーツキットに加えてスペアパーツとして保管しておくことをお勧めします。
保守を行う前に、必ずポンプのスイッチを切り、不意に始動しないようにしてください。
■保守スケジュール
点検の頻度 点検内容
毎日 塗料の漏れを点検する 。
毎週 • 機械騒音が大きすぎないかを点検する。
• 塗料圧の脈動が大きすぎないかを点検する。
• ギアボックスのオイル量を点検する。
3ヶ月に一度 • 2 個のカムフォロワベアリングにグリス(502375)を塗布する。
• ポンプ作動中に行う 標準コレットコネクタを装着した標準グリス
ガンを 使って約 8 ストローク分注入する。
6月に一度 • 4個のリニアベアリングにグリス(502376)を塗布する。ポ
ンプを停止させ絶縁した状態で行う。フックコネクタを装着した標
準グリスガンを使って約15ストローク分注入する。
• メインシャフトベアリングにグリス(502375)を塗布する。
• カムとカムフォロワの摩耗を点検し、過度に摩耗している場合は交
換する。
年に一度 • ピストンを点検し、ピストンシール/ベローズ/スプリングを交換
する。
• ピストンと出口ボールチェックを点検し、必要に応じて交換する。
• リニアガイドベアリングとガイドレールの摩耗を点検する。
• カムとカムフォロワの摩耗を点検し、摩耗が確認されたら交換する。
5年毎 リニアガイドベアリング、ガイドレール、カムの摩耗が確認されたら
メインシャフトベアリングを交換する。
・カムフォロワベアリングには 502375 グリスのみを使用する。
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■保 守(ギアボックス)
警 告
ポンプを停止、絶縁しユニットが十分に冷えるまで待ってください。
■ギアボックス
1000 時間毎にオイルシール、ガスケットが良い状態であることを確認する。
ギアボックスは工場出荷時にオイル注入されます。 しかし、シールの漏れが始まりオイルレベルが
低下した場合、シールとオイルの両方を交換する必要があります。
ギアボックスは古いオイルを取り出し、保守され再度オイルを満たすため取り外す必要があります。
注記:一般的なオーバーホールは保守専門の作業者か会社によって行われます。
オイルを交換するときは、ドレインプラグの下に適切なオイル受けを置いてください。
注記:
オイルを抜きやすくするために、オイルが暖まっている状態(40〜50℃)で作業することをお勧め
します。新鮮なオイルを注入後、レベルを確認しプラグを元に戻し、オイルのこぼれを取り除いて
ください。
[電動モータ]
モータの保守 と修理は使用するモータの指示に従ってください。
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■トラブルシューティング
機械部分
問題点 原 因 対 策
モータ作動中にギアボック
スの出力シャフトが回転し
ない
a) ギアユニット内のシャフト間で
駆動力が伝達されない
a) ユニットを修理のために返送
し、ギアボックスを交換する
以下からギアボックスオイ
ルが漏れている
• ギアユニットカバー
• モータフランジ
• ギアユニットフランジ
• 出力オイルシール
a) ギアユニットカバーのガスケッ
トが破損している
b) ガストケットが破損している
c) ギアユニットが換気されていな
い
a) ギアユニットカバーのボルトを
締め直す
b) ギアボックスを返送する
c) ベンチレータの汚れと装着具合
を点検し、詰まりがないか確認
する
ベンチレータからギアボッ
クスオイルが漏れている
a) ユニットのオイル量が多すぎる a) オイルレベルを点検し、正しい
レベルに調整する
カムフォロワベアリングか
ら熱/異音が発生している
a) ベアリングの潤滑が不足してい
る
a) ベアリングを潤滑し、損傷が激
しければ交換する
キャリッジがカムとの接触
を保てない
a) スプリングの張力が不足してい
る
b) シールに摩擦がある、またはピ
ストンの動きが妨げられている
a) スプリングを点検して交換する
b) フルイドセクションを点検する
切替時に異音がする a) カップリングスパイダーが摩耗
している。
a) グリーンカップリングスパイダ
ーの交換
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6. 動作確認と注油
動作確認と注油 (有資格者のみが実施)
1 ポンプを塗装システムに接続します。
2 モータを適切な電源に接続します。
3 ギアボックスベントプラグを取り付けます。
4 塗装システムのスイッチを入れて、背圧調整器をゼロに設定します。
5 絶縁マウントされているスイッチを使ってポンプの電源を入れる。
(重要: 入口または出口の接続が閉じている(バルブがオフ)状態では、絶対にポンプを
作動させないでください)
6 ポンプを 60〜80 Hz で約 10 分間作動させ、エア抜きを行います。
漏れと機械騒音がないか点検します。
7 作動中に、カムフォロワベアリングにグリス(502375)を塗布します。
標準カートリッジグリスガン(502373)で8ストローク分。
8 作動中に、メインシャフトベアリングにグリス(502375)を塗布します(新品のベアリングの
場合はグリスガン 40 ストローク分、現在使用中のベアリングの場合は 6 ストローク分)。
9 ポンプを毎分 20 周期(50 Hz)で作動させて背圧を 1.0 MPa に高め、そのまま 1 時間作動さ
せます。漏れと機械騒音がないか点検します。
塗料の排出
塗料や溶剤の製造元が推奨する保護眼鏡、手袋、保護衣、防護マスクを着用して作業を行ってくださ
い。
1 ポンプを停止します(モータのスイッチを切ります)、塗料の供給を切り離し、塗料がこぼれな
いように適切な容器をホースの下に置きます。
2 出口ホースを外して、適切な容器の中に保管します。
3 ポンプを始動し、低回転(20 Hz)で 1 分間作動させます。これでポンプから塗料の大部分が排
出されます;しかし、シリンダーとマニホールドの中には、塗料の一部が残ります。
4 ポンプから完全に塗料を取り除く必要がある場合は、塗料に適合する溶剤の中に供給
ホースを入れ、排出が十分にきれいになるまでポンプを作動させます。
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7. スペアパーツ
スペアパーツ & キット
(E2-30 および E2-40 ポンプ用)
キット
No.
部品番号 名 称 備 考
# 192600 定速カム
# 193626 Ø100 ピストン E2-30 ポンプ
# 194112 Ø114 ピストン E2-40 ポンプ
① 250768** フルイドセクションシールキット E2-30 ポンプ
① 250796** フルイドセクションシールキット E2-40 ポンプ
② 250738** フルイドセクションオーバーホールキット E2-30 ポンプ
② 250786** フルイドセクションオーバーホールキット E2-40 ポンプ
③ 250609 ベローズ交換キット
④ 250611 カムフォロワベアリングキット
⑤ 250612 リニアガイド & ロッドキット
⑥ 250599 メインベアリングオーバーホールキット
# 502672* カムアップグレードキット*
# 192688 オートルブリケイションキット
カムフォロワ
ベアリング
各キットの詳しい内容についてはメインパーツリストをご覧ください
*リアル番号(製造番号)14769 より前のポンプには、マーク 1 の定速カムが取り付けられています。
新しいカムが必要な場合は、古いカム形状が使用できなくなるため、カムアップグレードキットを注
文する必要があります。カムは単方向性であるため、時計回りの動きをチェックする必要があります
**フルイドセクションシールキットには、推奨される全ての部品が含まれています。
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8. アクセサリー
アクセサリー
部品番号 名 称 備 考
192800 スマートカード V3.0
502501 BPR コントロール BOX
502483 単一ポンプ操作用電気パネル スマートカードに含む
502373 カムフォロワ(およびメインベアリング)用グリスガン コレットコネクタ
502514
リニアベアリング用グリスガン
(300 mm エクステンション)
フックコネクタ
502375 カムフォロワ(およびメインベアリング)用グリス
502376 リニアベアリング用グリス
192720 センサーマニホールド
192547 圧力センサー(4-20 mA / 0-2.5 MPa) 圧力フィードバック
192008 1.5 ㌅サニタリーガスケット
192009 1.5 ㌅サニタリークランプ
194237 E2-30 フルイドピストンシール
194238 E2-40 フルイドピストンシール
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専用工具
部品番号 使用方法 備 考
192450 カバー用 M8 トルクスセキュリティドライバー 新品のポンプに無料で付属
502508 トップベアリングロックナット工具
502509 ボトムベアリングロックナット工具
502510 トップベアリング圧入工具
502511 ボトムベアリング圧入工具
502512 シャフト組付け工具
502377 ベローズ組付け工具
502382 ベローズ組付け栓
36/36
2021.04-77-3215-R5.2-J06